地震と原発の警告はあった

 先日、地元(千葉県習志野市)で「東日本大震災から学ぶもの」という講演会に参加しました。会場あふれる参加者数は関心の高さを示しています。

 元地震予知連絡会会長の茂木清夫氏は、東大名誉教授で国際的に知られている地震専門家、彼もまた地元に住んでいる。

 印象的な話を箇条書きにしてみると、

世界で原発が多い上位10か国はどこも地盤の強固な国土。マグニチュード7以上の地震はどこも起きていない。

地震列島の日本は世界最大級の54基あり、東京電力の柏崎・刈羽原発は日本最大の7基あり、中越沖地震では被災しメルトダウン寸前の状態になっていた。福島第一原発に生かされていない。

当社刊『原発の空の下』は静岡・浜岡原発の危険性を告発した本だが、東海地方で直下型巨大地震を予知したのは1970年、運転開始はその6年後。ここがメルトダウンしたら首都圏も巻き込まれる。

 茂木氏は、「電力会社も国や行政もわたしたち良心的な専門家の警告を聞かない」と、過去の逸話を例に上げられたが、身が震えるほどの実話ばかりでした。

 福島第一原発事故の政府中間報告が出されましたが、ウソやごまかしの対応がまかり通っているのに驚く国民は多いでしょうが、それでも原発を再開するのでしょうか。

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