NHK(Eテレ)「日本人は何を考えてきたのか」

 1月の日曜日夜、この番組が連続して放映されています。

「福島県の自由民権運動」は、高知県と並んで盛んだった福島県の民権運動の歴史をたどりながら、今日の東電福島原発事故をどうするか問うていました。菅原文太(俳優)や色川大吉(東京経済大名誉教授)などが秩父事件や「五日市憲法」を取りあげ、東北から起きた過去の民権運動の教訓から反原発を提起しました。

「五日市憲法」は旧憲法の市民案ともいうべき画期的な草案で、半分近くが国民の権利について提案されていたもの。福島県出身の千葉卓三郎が中心になって草案され、貧しい東北地方の体験から出てきたといわれています。福島第一原発で苦しむわたしたちに、こうした先人の教訓から学び立ちあがれと提言します。

 3回目は、足尾銅山の鉱毒事件で知られる田中正造と、熊野地方を愛し自然保護運動の先駆者であった南方熊楠を取りあげました。

 日清、日露戦争のために増産される足尾銅山の鉱毒は、川を伝わって東京にも流れ込みます。群馬県地元では農地が汚染され、死者や離村が絶えず村村は消えていきます。正造は国会議員を辞めてまで地元にはりつき、お金で村民を追いたてる政府に抗します。「真の文明とは自然に逆らわず共生すること」を訴えつづけました。

 南方も同じ明治時代、「神社合祀」という神社の大統合に反対し、社の自然を守るために生涯を捧げます。

 

 千葉卓三郎、田中正造、南方熊楠は当時、けして陽の目を見ることはありませんでした。そして登場した菅原文太、色川大吉氏らは、こうした先人の活動はけして過去のことではなく、いま日本に起きている不条理、国民不在、何よりも世界を揺るがしている福島の原発事故に向かうべきだと提示しています。

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