江戸川の放射能

 福島原発の放射能汚染の拡散はどこまで広がるのだろうか。

 河口で東京都と千葉県の県境になっている江戸川に高濃度のセシウムが蓄積しているらしい。東京湾に注ぐ下流から約8km地点付近といいますから、JR総武線や京成線が通り住宅が多い地域。どうしてこんなところがホットスポットになっているのでしょう。

 ファーストフラッシュ(FF)と呼ばれる現象は、地水学(治水)の分野で研究されている雨水の流れによる汚染物質の蓄積です。当社が刊行準備している本で説明されています。上流から流れて来る雨水には、雨とともに道路や敷地にあった汚染物質も一緒に下流に出て行きます。雨は本来、大地に浸透しますが、コンクリート化された都市部ではこの汚染物質が一定の場所で蓄積してしまうようです。

 福島で放出されたセシウムなどが、思わぬ場所で高濃度に検出されている現象もこの雨水のFF現象と同じこと。江戸川の上流にある県から出た放射性物質が、もっとも下流の東京湾出口に蓄積されている可能性。東大の鯉淵幸生氏や近畿大の研究チームが、継続してデーターをとっていることをNHK「知られざる放射能汚染」で放映されました。

 わたしたち「三番瀬守る会」は、高濃度といわれる江戸川河口で長年、生物調査を市民レベルでつづけてきました。「汚い海だから生き物はいないし、早く埋め立てろ」という一部業者の「土建屋的利益誘導」を許さない目的からの調査は10年以上。約200種近い生物を確認し、動かぬ証明で埋め立て反対の根拠にしています。

 ところが今度の放射能汚染がわかり、どう調査、対応していけばいいのか複雑な心境です。

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