マラソン五輪選考の不透明さ

  2012年、春の高校野球大会(センバツ)が始まり、偶然にしても選手宣誓に石巻工業高の主将が選ばれました。去年の夏・甲子園の同宣誓は、被災地への激励がうたわれ話題になりました。同宣誓は、くじ引きで対戦を決めるときの1番を引いた学校からと決まっていますから、今回の宣誓は震災被災地に配慮してという結果ではありません。

 高校野球の宣誓が偶然だったとしても話題になり、スポーツ観戦の新鮮な魅力が再認識されている中、ロンドン五輪のマラソン代表選考は今回も疑問の声が上がっています。

  男子は藤原新(東京マラソン2位、2時間7分48秒)、山本亮(びわ湖4位、2時間8分44秒)、中本健太郎(びわ湖5位、2時間8分53秒)。女子は重友梨佐(大阪国際優勝、2時間23分23秒)、木崎良子(横浜国際優勝、2時間26分32秒)、尾崎好美(名古屋2位、2時間24分14秒)。

 誰が選ばれ誰が落ちたというのではなく、男女各3人を選ぶのになぜ選考大会が4回なのかです。素人判断ですが、五輪予選なのですから3人を選ぶなら3回の大会を事前に予告し、その大会の優勝者を決めれば誰も異論を出せないはず。なのに4回の大会を設定している根拠は、「普及や強化から複数のレースはプラスになる」(日本陸連尾県専務)というもので、あいまいです。米国のように一つの選考レースで決めれば明確。「一発勝負では実力が不明」としても、オリンピックも一発で勝負するのです。

 かつて、女子柔道の柔ちゃんこと谷選手が国内大会で負けても五輪代表に選ばれ、賛否両論でした。「国際大会の経験が豊富」という選考理由も、人によって変わる可能性があります。

 マラソンの代表選考に落ちた「市民ランナー」「公務員ランナー」の川内選手が、さわやかな「選考は妥当と思う」と記者会見しましたが、彼は短期間に2度目の選考レース「追試」に出て失敗。女子の尾崎選手は3度も参加しなければならなかった過酷さが、夏のロンドン五輪に響かなければいいのですが…。

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