「やさしい文章教室」執筆の手引き

〈取材すること〉

 ある日の夜、わたしの柔道の師、川嶋与四郎先生が有名な女子柔道家と懇談しました。日本の女子柔道の草分け、山口香さん。テレビ解説でも知られています。


 かつて体重別50、52キロ級で10連覇した偉人です。世界選手権でも金、銀5回獲得し、アテネオリンピックでは銀だったと思います。現在、母校の筑波大大学院准教授。各地でキッズ柔道などを指導、講演で超多忙な方。


 谷(旧姓田村)亮子さんと同じ世界的な女子柔道家の話です。マンガ「yawara」のモデルの山口さんです。


 取材して驚いたのは、彼女から出てくる柔道界の古い体質に対する改革案です。世界から見放されたかのような、日本柔道界への警告をズバズバ発言。柔道創立の嘉納治五郎後継問題、講道館と全柔連の癒着、昇段制度の女子差別……。


 さらには、この日、あった上村全日本柔道連盟会長(講堂館長兼任)就任祝う会への批判も。これ以上は彼女のブログを見てください。


 さて、自分史を準備している対談者・わたしの恩師と山口さんが懇談し、もっとも共通したテーマは、少年(キッズ)柔道のこと。過去の全日本、世界選手権、オリンピックで優秀な選手の柔道開始年齢はいかに。谷亮子さんは小学1年生、山口さん自身も同年、山下泰裕、井上康生、鈴木桂治氏ら小学低学年で柔道を習い始めています。


 世界で勝てる選手を育成するためには、低学年からの練習が必要と共に強調。底辺の拡大なしにはピラミッドは築けないと。こうした話が終電まで続き、とうとう山口さんは筑波へ深夜バスで帰るはめになりました。


 外は大雨でしたが、熱い討論をどう自分史にまとめるか、取材すると予想もしない話がたくさん出てきます。書くことに行き詰ったら、身近なことでも取材してみてください。きっと新しい発見があります。

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